【参加者募集】2月27日(金)開催『LIFE PICNIC vol.12 谷川嘉浩さん「日常の衝動み」』
LIFE PICNIC#12のゲストは、哲学者の谷川嘉浩さん。
ナビゲーターは毎度おなじみ!エッセイ作家・MCのしまだあやさんです。
#12のタイトルは「日常の衝動み」です。
なんか好きだなと感じること。 ちょっと心があったまる出来事。突然胸をざわざわさせる違和感。日々に起きる小さな「何か」。それがもし、私たちの人生を走らせてくれる根源的なエネルギーにつながっているなら? あるいは、自分を忘れるほどの「夢中」を発見するヒントであるならば?
こんな問いを日常に持つことで、世界の見え方ががらっと変わる「衝動」がみつかるかもしれません。
「衝動」というと、一瞬の感情的高まりのような、ともすれば自分を制御できない未熟さのようなものを思い浮かべる人も多いでしょうか。
今回のゲストである谷川さんは「衝動」をテーマに書籍「人生のレールを外れる衝動のみつけ方」を執筆されています。著書の中で、一般的な「衝動」との語感のズレに触れ、以下のように表現しています。
“メリットやデメリット、コスパ、人からどう思われるかなどといったこととは関係ないところに向かう原動力としての「衝動」です。世間的な懸命さや理屈とは違うという意味で、「衝動」とは、人生のレールを外れる欲望のことであると言えるかもしれません。人生のレールを外れるといっても、逆張りをしてレールを意図的に外れるわけではありません。衝動とは、そこにレールがあるかどうかを気にせず走っていく力です。”
日常の中で、気をつけなければ通り過ぎてしまうけれども、人生を変えうる小さい何か。LIFE PICNICではそれを「衝動み」と呼ぶことにしました。デジタル端末を介し多くの情報にさらされ、注意が分散されやすい今だからこそ、日常でかすかに感受するこの「み」に気づき、生かすことは大事なように思います。
こんな意図と背景をふまえて、哲学者の谷川さんと衝動を探すピクニックを開催します。谷川さんは前述の著書でこんな言葉も連ねています。
“意味があるかわからないもの、別に意味がなくても構わないこと、自分にとっては重要だけど他の人にとっては些細なことを尊重する姿勢。他人からすると「え? なんでそれをそんな熱量で?」と思ってしまうような合理性のない楽しみに取り組むこと。この本を通じて、そういう非合理な歩みを肯定したかったし、そういう衝動の憑依を鼓舞したいと思っています。”
合理性もなく、説明不能であるものの先に、どんな固有の物語があるでしょうか。谷川さん、しまださん、参加者と一緒に発掘していきたいと思います。
プロフィール

ゲスト:谷川嘉浩さん
1990年生まれ。京都市在住の哲学者。博士(人間・環境学)。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。現在、京都市立芸術大学美術学部デザイン科講師。著書に、『増補改訂版 スマホ時代の哲学』(ディスカヴァー携書)、『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』(ちくまプリマー新書)、『信仰と想像力の哲学』(勁草書房)など。社会時評やカルチャー評論、エッセイなどで活動するほか、企業との協働多数。

ナビゲーター:しまだあやさん
エッセイ作家・MC/奈良市在住
HELLOlifeにて、教育・就業分野のソーシャルデザインに取り組んだのち、独立。自宅の94%を10〜20代に開放し、いろんな生活や働き方を実験する中で綴ったエッセイがSNS上で話題となり、作家活動スタート。企画やMC、通信制高校や教育事業のカリキュラム作りなども。出演番組に「垣根のない家」「私だけかもしれない講座」(いずれもNHK Eテレ)他。
LIFE PICNICとは
ゲストトークやみなさんとの対話を通して、多様な価値観を知り、自分はどうありたいのか?どう生きたいのか?を考える連続企画です。「生きる」という壮大なテーマを掲げながらも、雰囲気はピクニック。重さと軽さ、真剣さと楽しさ、学びと遊びを混ぜ合わせて、自分たちにとっての「当たり前の世界」を見直す機会にしていきたいと思います。
どんなことするの
その名の通り「ピクニック」をします。会場にラグを敷き、軽食を楽しみながら、ゲストトークやミニワーク、参加者同士の対話を通して、学びや気付きもつまみ食い。開催毎に異なるトークテーマを設定していますので、気になる回を選んで参加したり、複数回参加で気づきを掘り下げたり、ご自身のスタイルでお楽しみください。
こんな人におすすめ
・生き方や働き方について悩んでいたりモヤモヤしている
・枠組や固定概念を超えて、新しい価値観や選択肢にふれたい
・自分の背中を押すロールモデルや、話せる仲間と出会いたい
・何か一歩踏み出したいと思っているが、きっかけを探している
・今の仕事をしていて、このままでいいのだろうかと疑問が湧き始めている
・家族ができたことにより、生き方・働き方を考え直したい
・ゲストやナビゲーターの情報を見てピンときた
第12回 開催概要
・日程:2026年2月27日(金)19:00-21:00
※18:30より開場・受付開始
・会場:BONCHI 4F(〒630-8217 奈良市橋本町3-1)
・定員:40名(お子様連れでもご参加いただけます)
・内容:ゲストトーク、対話コンテンツ、交流
・主催:奈良市
・企画・運営:一般社団法人TOMOSU
【タイムスケジュール】
18:30~ 開場・受付開始 ※軽食を準備しております。
19:00~ ゲストやナビゲーターもお邪魔してピクニックスタート。ゲストトークから。
20:00~ 小グループでの対話の時間。トークの感想シェアからちょっとしたワークなど。
21:00~ イベントは終了ですがしばらく会場を開放します。内省したり、ゆるやかにつながりを深めたり。
21:15 完全終了
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21:20~ アフターピクニック(懇親会・希望者のみ・別途費用)
【軽食】
ならまちパン工房okageさんのサンドイッチを準備しています!

【チケット情報】※全て税込価格・軽食付
・早割 2,500円
・一般 3,000円
・学生/高校生以上25歳以下の学生限定 1,500円
※学生の方は「学校名」「学年」「年齢」をご記入ください。当日学生証のご提示をお願いします。
※原則として、お申込み後はキャンセルを承っておりません。お問い合わせは下記までご連絡をお願いいたします。
※未就学~小中学生のお子様も保護者の方とご一緒に参加いただけます。
【アフターピクニック(懇親会)】
「もっと話したい!」という参加者の声にお答えして今回も開催予定です。イベント終了後、近隣の飲食店でゲストやナビゲーターも交えたアフターピクニック(懇親会)です。(参加申し込みは当日でOK。飲食代は別途、参加者で割り勘します)
【過去の開催風景】
「ライフシフト/ポン真鍋さん」開催レポート >>
「仕事と遊び/唐川靖弘さん」開催レポート >>
「思春期の伏線/兼松佳宏さん」開催レポート >>
「交換と贈与/近内悠太さん」開催レポート >>
「心と体の余白/伊藤亜紗さん」開催レポート >>
「人間らしさと人類学/松村圭一郎さん」開催レポート >>
「問いの冒険/澤田智洋さん」開催レポート >>
「自分をつくる言葉/ドミニク・チェンさん 開催レポート >>
「ききあう、わきあう」/永井玲衣さん >>
「写るものと写らないもの」/幡野広志さん 開催レポート>>

