ならわい for students

プロジェクト

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学生と、奈良の企業の新規事業に取り組むプロジェクト

奈良の学生は、大学卒業後就職に伴い、県外で働くことや県外に引っ越しすることで奈良を離れるケースが多いことが現状です。
大切な学生時代を奈良で過ごし、「奈良って良いよね」そう思いはじめる年代である学生たちが、もっと「奈良で何かをしたい!」と思える環境づくりが今、必要です。

本企画では、何かを始めたいと考える学生を対象にアイデアを形にする力を身につけ、自分にも何かできるという実感を持ってもらい、奈良での働き方の多様な選択肢を広げます。

さらに、起業を働き方の1つとして考える機会を創出し、奈良の企業や経営者、他大学の学生との交流により、プログラム終了後も奈良で何かに挑戦する意識を高めることを目指します。将来的には、奈良市での就職や起業につなげることを目標に、奈良市観光経済部産業政策課より一般社団法人TOMOSUが事業を受託し「ならわい for students〜まちをつくる3日間〜」を実施しました。

最終発表の様子

実施概要

期間:2024年3月11日~2024年3月13日
場所:創業支援施設BONCHI
参加費:無料
参加者:10名(5名×2チーム) ※応募を募り書類選考を経て選出。
対象者:18〜25歳までの学生(高校生除く)
    ※応募多数の場合、奈良市在住・在学の方を優先
受入先企業:(株)梅守本店/(株)啓林堂書店
主催:奈良市

実施内容

奈良の受入先企業2社(梅守本店/啓林堂書店)それぞれの課題テーマを設定し、 新規事業へのアイデアの企画提案に取り組んでいただきました。

■課題テーマ

梅守本店:大和西大寺を通り過ぎるまちから「とどまるまち」になる交流拠点をつくるプロジェクト

啓林堂書店:まちの本屋が人の起点になる「感じる・味わう」プロダクトをつくるプロジェクト

運営体制

参加者には5人1チームで取り組んでいただき、チームにはメンターが1人つき、常に相談ができる体制が整っています。運営事務局は奈良市・BONCHI(一般社団法人TOMOSU)が務めました。

プログラム

※上記以外にも各チームへの事前チームビルディング研修や、懇親会等を実施。

参加者は学校や学部・学年も様々。事前にチームビルディング研修を実施しチームメンバー同士の理解を深めていただきました。

3日間のプログラムでは、企画の立て方を学ぶ講座、受入先企業へのヒアリング、フィールドワーク、インタビューなどを通して、経営者の方の想いや現地の課題に実際に触れていただきます。参加した学生にとって「いい企画とはなにか」「経営者の視点とは何か」「顧客のニーズとは何か」を考えることははじめての取り組みであり、研修講師やメンターのサポートを受けながら、提案内容の検討や、中間発表でのフィードバックを経て提案の精度を磨いていき、最終発表では受入先企業に向けて、3日間5人で考えた内容のプレゼンテーションを行いました。

企画の立て方講座
受入先企業へのヒアリング
フィールドワーク
中間発表でフィードバックを受ける学生たち

最終発表ではこの3日間で検討してきた提案内容を企業へプレゼンテーションを実施致しました。

最終発表会の様子

最終発表のあと、
参加者個人の振り返りワークショップを実施。
当初この3日間を通して「こうなりたい」と思っていたことにたいし、できたこと、できなかったことをそれぞれ個人に発表していただきました。
メンバーはその発表を聞きながら、ポストイットに「褒めたいこと」「応援したいこと」を書き、発表者へ言葉で伝えながら身体に貼りつけていきます。

発表者は「自分の認識していなかったいいところを見つけてもらえた」「欠点だと思っていたところが伸びしろなんだと分かった」「たくさんの良いところを見つけてもらえて嬉しかった」と自己認知を深めている様子が印象的でした。

最後に全体での振り返りを実施。

全員がサークルを描くように座り、一人ひとりが今感じていること、考えていること、今後挑戦したいことなどを自由に発表していただきました。

その後の懇親会では、学生が受入先企業や運営陣に率先して質問したり、チームを越えて交流し、今後の挑戦や進路を話したり、悩みを相談したりと、3日間を通じて新たな交流が広がっていく様子が見られました。

チームメンバーでお互いのよかったところを振り返り
感じるままに3日間の変化を発表
参加者・関係者全員での集合写真
懇親会の様子

プロジェクトのこれから

本プログラムは、3日間という短い期間で、学生自身が過ごしているまち(奈良)の企業のリアルな課題にチームで取り組むことで、自分自身がまちに関わりまちを作る一端を担うというという試みでした。この取り組みの中で様々な大人たちと出会い、多様な「しごと」のあり方や「はたらき方」に触れることで、奈良での働き方や生き方の多様な選択肢を見出すきっかけとなったと考えます。

更に今回参加した学生にとって、企画立案やフィールドワークなど、事業をつくる考え方を学び実践できたことは、これから何かに挑戦する時、一歩を踏み出す後押しになっていくと思います。

普段関わることのない、大学も専攻も異なり芸術から理系分野まで多様なバックグラウンドを持つ学生同士がチームとして取り組むことで、考え方の違いに気がついたり、仲間から新しい視点を得たり、学校とはまた違った学びが生まれる場となりました。

参加した学生からは、「自分がマイナスだと思っていた部分がプラスになり得ることに気付き、自信がついた。」「向上心や野心のある大人の方と一緒にひとつの目標に向かって取り組む経験が出来たことは、これからの考え方に良い影響を与えた。」という感想を伝えてくれました。


本プロジェクトをきっかけに、今後も何かを始めたいと考える学生の支援を継続的に取り組んで行きたいと思います。


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