【参加者募集】1月29日(木)遊びながら企てるまち ー 琴平と奈良のまちづくり編集会議
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琴平と奈良の「まちのつくりて」が集結。
遊びながら企てると、まちはどう動き出すのか?
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今回の企画は、哲学研究者・近内悠太さんが2026年春頃に出版予定の新著に向けた執筆活動がきっかけです。
新著は近内さんの語る「贈与」「ケア」「利他」といった概念を、国内のいくつかの土地を巡り、そこで活動する人々の営みに触れることで、“体験として”捉え直すことがテーマになっています。
その旅の途中で出会ったのが、琴平と奈良。
歴史や文化、自然、そしてそこに暮らす人たちの思いが息づくこの二つの地域を、今回は「遊び」と「企て」という執筆の中で新たに生まれたキーワードでゆるやかに混ぜ合わせてみる――そんな小さな実験から、このイベントは生まれました。
こんぴらさんの麓で歴史をつなぐ「琴平」
文化と自然の”いま”を紡ぐ「奈良」
この二つの地域で活動する「まちのつくりて」たちが一堂に会し、互いの視点がまざり合う3つのトークセッションを行います。
クロージングには、もちろん近内悠太さんも登場!
歴史を遊ぶ。まざりあうことを遊ぶ。地域そのものを遊ぶ。
遊びながら企てると、そこにはどんな景色が立ちあがるのでしょうか。
この場からどんな思いやつながりが走り出していくのか、私たちもまだわかりません。
だからこそ、いっしょにわくわくしてくれる方のご参加を、心よりお待ちしています。
※本イベントは、1月24日〜1月30日に行われる「奈良ワーケーションWEEK」の期間中に開催されます。
>>奈良ワーケーションWEEKの詳細はこちら
▼トークセッションの詳細
Session1
「歴史を遊び、つなぐを企てる」

脈々と続く歴史、代々と続く暮らしと文化。未来にどのようにつないでいくか? そんな問いのもと、トークセッションを実施します。地域の歴史をふまえ、何かを見出し、未来につなぐ事業や活動を進めるおふたりが登壇します。
琴平からは、五人百姓 池商店の池龍太郎さん。「五人百姓」とは、琴平町、金刀比羅宮の境内で「加美代飴」を販売することが特別に許された5軒の飴屋の通称です。池商店の28代目である池さんは、幸せをおすそ分けする飴屋として、琴平の歴史と文化を未来につなぐ活動をおこなっています。
奈良からは春日山原始林を未来につなぐ会の杉山拓次さん。奈良の市街地のすぐそば、春日大社の神域として、1100年以上も保護されてきた原生的な植生と多種多様な動植物が残されている春日山原始林。杉山さんは春日山を百年、千年と未来につないでいくため、日々山と森と向き合っています。
モデレーターは日本文化を中心において事業を展開するearthly株式会社の藤田彩月さんです。
Session2
「まざるを遊び、結ぶを企てる」
ひととひと、地域とひとがまざりあう場づくり、そして、まざりあった先に起こることとは? そんな問いのもと、琴平と奈良、それぞれの地域でまざり合う場をつくる方々がトークセッションに参加します。
多田周平さんは「個性が共生し、調和が発展を生む」を理念に株式会社サニーサイドを経営しています。運営するサニーサイドフィールズでは、地元の暮らしや文化、記憶を未来へつなぐことをコンセプトに、「クラフトコーヒー&チョコレート」や「キッチン&マーケット」、「あそびとまなび」の場を提供。香川県で様々なまざり合う場を提供しています。
そんな多田さんとともにトークセッションに参加るのは、奈良県で「まほうのだがしやチロル堂」を運営する石田慶子さんと「奈良コミュニティコンポスト」を主宰する小國真以さん。ともに、奈良という地で世代を越えて人がまざり合う場をつくっています。
モデレーターは琴平と奈良がまざり合うきっかけをつくってれた、熊代知暢さんです。
Session3
「地域を遊び、場を企てる」

それぞれの地域に根付きながら、地域を越えた場と関係性をつくる。そこで生まれてくるものとは? 3つ目のトークセッションではそんな問いを深掘っていきます。琴平からは、コトバスグループCEOの楠木泰二朗さんと、HAKOBUNEビルを運営する岸本浩希さん。楠木さんは観光やモビリティの分野で、岸本さんはアートを通じて、地域内外を結ぶ場を企てています。
奈良からは奈良市の創業支援施設BONCHIを運営するTOMOSUの中島章さん。新しい挑戦を支えながら、地域内外でおのずから関係性が生まれる仕組みづくりに取り組みます。
そんな「地域」に関するトークセッション。モデレーターを担うのは、株式会社野と知の安田翔さんです。「野生と知性を往復し、本と実践をつくる。」を理念に事業を展開されています。
クロージングトーク
「琴平と奈良、遊びと企て」
哲学研究者・教育者 近内悠太さん
▼開催概要
・日時:2026年1月29日(木)13:30-18:00
(開場は13:00)
・場所:奈良市創業支援施設BONCHI 4F
・定員:40名
・主催:一般社団法人TOMOSU
・参加費:3,000円(早割2,000円)
※本イベントは、1月24日〜1月30日に行われる「奈良ワーケーションWEEK」の期間中に開催されます。
>>奈良ワーケーションWEEKの詳細はこちら
▼タイムスケジュール
・13:00- 開場
・13:30- 開会・背景や主旨の説明
・13:40-14:40 Session1 「歴史を遊び、つなぐを企てる」
・14:40-15:55 Session2 「まざるを遊び、結ぶを企てる」
・15:55-16:10 休憩
・16:10:17:25 session3「地域を遊び、場を企てる」
・17:25-17:55 クロージングトーク
※その後30分程度会場を開放し、交流タイムを設ける予定です。
▼登壇者プロフィール
Session1「歴史を遊び、つなぐを企てる」
池龍太郎さん
五人百姓 池商店 28代目
大学卒業後、出身地である香川県にて銀行員として勤務、その後、地元・琴平町役場で行政に携わる。コロナ禍を機に、鎌倉時代から続く家業「五人百姓 池商店」を継承。店舗を100年ぶりに全面リニューアルし、伝統の加美代飴を守りながら、地域の魅力を伝える“語り部”として町の小さな観光大使を増やす取り組みにも力を注いでいる。学生時代から続ける弓道では、世界大会に出場、母校の指導にも尽力している。
杉山拓次さん
春日山原始林を未来につなぐ会 事務局長
1977年東京都生まれ、奈良県在住。春日山原始林を未来へつなぐ会事務局長。25歳から東京の環境NGOで10年間デザイナーとして勤務。35歳で奈良に移り住む。奈良市起業家育成プログラムに参加後、同会事務局長に就任。その他、有限会社OM環境計画研究所研究員、奈良教育大学ESD・SDGsセンター研究員、NPO法人奈良ストップ温暖化の会スタッフも兼任。BOKUNARAの屋号でネイチャーガイドとしても活動。
▼モデレーター
藤田彩月さん
earthly株式会社 代表取締役
陶芸や絵画、文化を尊重する家系に生まれ、道文化に親しむ。IT×地域創生のベンチャー創業でサービスデザインやPR、多業種提携、コミュニティ運営等を手掛け、後にソーシャルイノベーション関連のコンテンツ開発や国家コミュニケーション戦略を手掛ける。直近では、2025年大阪関西万博 自治体共創催事『LOCAL JAPAN展』クリエイティブディレクターを務め、各地域の伝統技術や文化を五感で楽しみ出逢える場として全体設計、約46,000人が来場。
Session2 「まざるを遊び、結ぶを企てる」
多田周平さん
株式会社サニーサイド 代表取締役
1977年生まれ。香川県出身。大学卒業後、ビルメンテナンス会社に就職。その後独立し、「個性が共生し調和が発展を生む」という経営理念のもと、個性あふれる仲間と共に10年間、会社経営を行う。趣味は風呂とサウナ。たくさんの人の輪の中にいるのは苦手だが、人の輪を眺めるのは好き。
石田慶子さん
一般社団法人無限 代表理事
2012年に、障害のある子どもが通う放課後等デイサービスを立ち上げる。現在は、身辺の自立やソーシャルスキルの獲得を目指した、集団療育、個別学習クラスなど課題別の支援を実施。2019年には就労継続支援B型事業所、その翌年には貸しスペースでイベントもできる、お弁当とパンの店「キッチン突き当たり」を始める。2021年にオープンした地域の子どもの居場所「まほうのだがしや チロル堂」は、2022年のグッドデザイン大賞を受賞。
小國真以さん
奈良コミュニティコンポストの発起人
8年前に奈良市に移住。2025年7月まで営んでいた「Somsweets&coffee」で生産者から「受け取り手渡す」こととは何か?問うてきた経験や、出産育児を通して、自然と人の関係性を取り戻すことや、安心安全なコミュニティづくりの必要性を感じてコミュニティコンポストの活動をはじめる。コンポストの中にいる数多の生きものの営みを感じることに魅了されている。
▼モデレーター
熊代知暢さん
2005年関西電力株式会社に入社。経営企画部門における組織管理、営業企画部門における電力小売全面自由化対応業務などを経て、2021年よりイノベーション推進本部マネジャーとして 新規事業開発を担当。電力小売全面自由化においては、関西電力として最初の低圧小売自由メニューの設計、大手通信会社とのアライアンス提携などを手掛ける。現在は、イノベーション推進本部において脱炭素にかかるビジネスを中心に企画・開発を行なっている。
Session3「地域を遊び、場を企てる」
楠木泰二朗さん
コトバスグループCEO
香川県生れ。大学を卒業して家業である新日本ツーリスト㈱(現 ㈱コトバス・コミュニケーションズ)へ入社。キャブステーショングループへの出向を経て現在に至る。“Something New” “Connected mind”をコアバリューとし、うどんタクシー、地域共有交通 琴平mobi、コロナ禍ではオンラインバスツアーが注目を集める。日本サービス大賞 地方創生大臣賞、かがわ21世紀大賞受賞。2023年より四国初のデジタルノマド向けコリビング「Kotori Coworking&Hostel」を開業し、デジタルノマドの聖地・琴平を目指して活動中。趣味はうどん屋巡り。日本ご当地タクシー協会理事長。シェアリングエコノミー協会香川統括。
岸本浩希さん
株式会社栞や 代表取締役
1988年岡山県生まれ。 香川県琴平町在住。 岡山大学法学部を卒業後、フリーランスとして映像制作や動画メディアの運営などに従事。 2018年に香川への移住をきっかけに、こんぴらさんの麓にある古民家を改装してカフェ&ギャラリー『栞や』を開業。
中島章さん
一般社団法人TOMOSU 代表理事
人材サービス会社、コンサルティング会社で勤めたのち、2015年に奈良にUターン移住。移住支援や、商店街活性化等に従事したのち、2019年に一般社団法人TOMOSUを設立。2020年にBONCHIをオープンし、起業家を増やすための企画づくり、地域のステークホルダーが共創する仕組みづくり等を行っている。
▼モデレーター
安田翔さん
株式会社野と知 共同代表 / LIVE DESIGN School全体統括
北海道生まれ。大手人材会社に勤務後、2020年に奈良県に移住し、(株)中川政七商店に入社。中小企業経営者向けの教育事業、奈良県を中心とする行政プロジェクトなどを担う。2025年、地域に関する出版と学びを手がける(株)野と知(やとち)の共同代表に就任。地域とデザインの学校「LIVE DESIGN School」の全体統括などを担う。
クロージングトーク
近内悠太さん
1985年神奈川県生まれ。慶應義塾大学理工学部数理科学科卒業、日本大学大学院文学研究科修士課程修了。専門はウィトゲンシュタイン哲学。リベラルアーツを主軸にした統合型学習塾「知窓学舎」講師。著書:『世界は贈与でできている——資本主義の「すきま」を埋める倫理学』(第29回山本七平賞 奨励賞)最新刊は『利他・ケア・傷の倫理学――「私」を生き直すための哲学』(晶文社)。
