NEWS&EVENTS

お知らせ・イベント

【参加者募集】春日山を「つなぐ人」になろう 〜インタープリター入門講座

//
春日山原始林をもっと身近に!
春日山を伝える「インタープリター」になりませんか?
\\

春日山原始林―それは奈良のまちのすぐそばにありながら、千年以上にわたって守られてきた、世界的にも貴重な“原生の森”。

手つかずの自然が今も残り、神話や信仰の歴史が息づくこの森は、特別な場所であると同時に、私たちの毎日の暮らしとも静かに結びついています。
けれども、そんな春日山が、どこか遠い存在に感じられることはないでしょうか?
なんとなく知ってても、踏み入れたり語り合ったりする機会は少なく、「近いのに縁がない」「知っているようで知らない」……そんな距離感を持つ人も少なくありません。
でも実は、春日山は私たちの暮らしとゆるやかにつながっていて、鹿との関係、森の環境、気候や水の循環といったかたちで、日々の生活とも深く関わっています。
この講座では、そんな春日山の魅力や背景を知り、それを誰かにわかりやすく伝える“つなぐ人”になることを目指します。
自然や文化と人とを橋渡しする語り手のことを「インタープリター(interpret=解きほぐして伝える人)」と呼びます。
旧来のいわゆる「ガイド」との違いは、「専門・客観的知識」よりも「対話や体験の提供」や「自分の視点で伝える」ことが重視されること。今回のご受講にも、専門知識は必要ありません。大切なのは、自分の言葉で森と暮らしをつなげてみたいという気持ちです。
そして、春日山原始林に対する一人一人の視点や、大切なものを抱えながら、参加者同士がつながり・集う場を産み出せたらと思っています。

春日山をもっと身近に。
「誰かのもの」ではなく、「じぶんたちのもの」にしていく最初の一歩を、一緒に踏み出してみませんか?

インタープリテーションとは?

インタープリテーションは、アメリカの国立公園から始まった自然解説の考え方の一つ。1990年代から日本でも国立公園や自然学校と呼ばれる自然体験の体験を提供する団体等を中心に発展してきました。現在では、自然だけでなく、社会教育施設や、観光の分野でも注目され、地域の観光資源を「伝える手法」として広がりを見せています。
春日山原始林を「じぶんたちのもの」にするために必要なのは、旧来のガイドに加えて、インタープリターなのではないか?この仮説をもとに、奈良市民からインタープリターを育てる講座を今回実験的に開催いたします。

こんな思いをお持ちの方におすすめ

春日山原始林に興味があったけどちゃんと触れたことがない!関わるきっかけが欲しい!
ガイドになるのはハードルが高いけど、自分の興味を軸に春日山に関わったり伝えたりするのは楽しそう!
山とまちの関係、流域などの考え方に興味がある!
自然の見方、伝え方に関心がある!

プログラム概要

(日程:全3回(各回参加可能))
第1回 2025年11月3日(月・祝)13:30〜18:00
春日山とまちの関係性に触れる(フィールドワーク)
会場:高畑町周辺(新薬師寺・春日山原始林・滝坂の道など)
定員:10名程度
参加費:3,000円(新薬師寺拝観料込) 

第2回 2025年11月12日(水)18:30〜21:00 
インタープリターの実践例に触れる(セミナー)
会場:BONCHI 4階
定員:40名程度
参加費:1,000円

第3回 2025年11月23日(日)10:00〜18:00
インタープリターとしての一歩目を踏み出す(ワークショップ)
会場:KAZUTO PHOTO OFFICE
定員:10名程度
参加費:5,000円

※全3回通し参加:7,000円

プログラム詳細

第1回 春日山とまちの関係性に触れる
春日山&高畑フィールドワーク

高畑町は春日山との由縁が深いまちです。古くは新薬師寺の境内地であり、春日大社の社家町でもある高畑と春日山のつながりを再発見するフィールドワークです。新薬師寺のご住職にお話し伺ったのち、高畑のまちから春日山へのつながりを探して一緒に歩きましょう!
ルート:新薬師寺⇒高畑フィールドワーク⇒滝坂の道⇒森を感じる⇒飛鳥中学校前にて解散
日程:11月3日(月・祝)13時半〜18時
場所:高畑町周辺(新薬師寺・春日山原始林・滝坂の道など)

ご案内 スギヤマタクジ(BOKUNARA)

「みんなの春日山」メンバー。春日山原始林を未来へつなぐ会で事務局長を務めるかたわら、BOKUNARAの屋号でインタープリテーションを取り入れたツアーを実施。春日山をもっと身近な「みんなの森」にしていくことを目指して、「みんなの春日山」を仲間とスタートさせる。

第2回 インタープリターの実践例に触れる
春日山の魅力の伝え方を、自然写真家・佐藤和斗さんとともに考える

奈良の自然写真家佐藤和斗さんは、現在高畑にアトリエを構え、春日山原始林の生き物をはじめとした自然を撮り続けています。写真を通じて春日山のいまを伝えている佐藤さんは、まさに「インタープリター」です。佐藤さんのご活動のストーリーを通じて、春日山の魅力を知り、伝えることのヒントを共に探求します。
日程:11月12日(水)18時30分〜21時
場所:BONCHI 4階TEN

講師 佐藤和斗さん(自然写真家)

1984年 奈良市生まれ。2014年より「 鹿たちの楽園 」をテーマに奈良公園の鹿たちを撮影、写真集を多数発刊。2020年から春日山原始林入り「 生き物たちの暮す森 」をテーマに撮影を続けている。雑誌や観光ポスター等への作品提供、講演会、TV・ラジオ出演の他、自身で写真教室を主催する他、Canonの講師を務めるなど幅広い分野で活動している。

第3回 インタープリターとしての一歩目を踏み出す
インタープリター入門ワークショップ

日本インタープリテーション協会・村上さんを講師としてお招きし、ワークショップを開催いただきます。インタープリテーションの基本的な考え方や、現在日本/世界各地で取り組まれているインタープリテーションの実践例について知るとともに、春日山原始林で奈良市民が自分たちでインタープリテーションを実践していく可能性を共に探求します。
日程:11月23日(日)10時〜18時
会場:KAZUTO PHOTO OFFICE(高畑町)

講師 村上友和さん(一般社団法人日本インタープリテーション協会理事/株式会社自然教育研究センター)

1982年生まれ。学生時代に野生動物学を専攻。並行して行っていた自然保護ボランティアで出会ったインタープリターを志す。株式会社自然教育研究センターに入社後、都市公園での勤務を経て、2011年4月より高尾ビジターセンターでチーフインタープリターとして勤務。自然観察プログラムの企画や、施設の管理計画の作成、人材育成を行う。2018年からは東京の自然公園施設を横断したエリアマネジメントを担う。ライフワークとして、自然体験にふれる機会を増やすために野外フェスティバルでガイドやワークショップなどのプログラムを実施し、子どもと大人の遊び場づくりに挑戦中。

■主催
「みんなの春日山」プロジェクト
BOKUNARA 杉山拓次
云亭 安田翔・湯川竜馬

協力
BONCHI(一般社団法人TOMOSU)
奈良コクリ!実行委員会

  1. ホーム
  2. お知らせ・イベント
  3. 【参加者募集】春日山を「つなぐ人」になろう 〜インタープリター入門講座