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【ならわい for students〜まちをつくる3日間〜】開催レポート

学生対象のプログラム「ならわい for students~まちをつくる3日間~」を2024年3月11日〜13日に開催しました!

ならわい for studentsとは

学生が5人1チームで、奈良の企業の課題に取り組む3日間の短期集中プログラムです。

奈良の企業や身近な経営者、他大学の学生との交流により、起業を働き方の1つとして考える機会を提供し、プログラム終了後も奈良での就職や何かに挑戦する意識を高めることを目指します。
▶ならわい for studentsプロジェクトの詳細はこちら

各企業の課題テーマ

■梅守本店
大和西大寺を通り過ぎるまちから「とどまるまち」になる交流拠点をつくるプロジェクト

■啓林堂書店
まちの本屋が人の起点になる「感じる・味わう」プロダクトをつくるプロジェクト

プログラム

※上記以外にもチームビルディング研修や、懇親会等を実施。

チームビルディング研修

プログラムを開催する前に、チームビルディング研修をオンラインで実施しました。
幼少期からこれまでをモチベーショングラフを用いて自己紹介をし、チームメンバーとの交流だけでなく、自分自身を再認知し、ありたい自分への理解を深める時間にもなりました。

プログラム1日目

企画の立て方講座/ 受入先企業へのヒアリング/ フィールドワーク/懇親会

プログラム初日は、3日間で受入先企業に企画提案する方法のヒントとなる“企画の立て方講座”から始まりました。「いい企画とはなにか」「経営者は何を考えて事業を行なっているのか」など、ビジネスの基礎から教わることができました。
お昼は梅守本店のおいしいお弁当を食べ、午後からは受入先企業からプロジェクトの紹介を受けます。午前中の講座を受け、事業というものの解像度がぐんと上がったチームメンバーは、企業へ積極的に質問する姿勢が見られました。フィールドワークでは、インタビューや現地視察のためにまちに飛び出し、より良い提案のために考えを巡らせました。初対面でありながら事前研修で交流を深めたメンバーたちは、自然とお互いの得意なことを分担して行動していました。

企画の立て方講座
受入先企業へのヒアリング
フィールドワーク
各チームでの懇親会

プログラム2日目

提案検討/中間発表

中間発表に向けて、朝から各チームで議論を重ねます。アイデアが行き詰まった時にはメンターのサポートが心強いです。
あっという間に中間発表の時間になり、研修の講師、メンター、運営メンバーに対して発表をしました。ここでのフィードバックを踏まえ、明日の最終発表会に向けて準備を進めます。
「他の人にもインタビューしてみようか」「考えるべき要素をもっと整理しよう」
時間との葛藤の中、話し合いを重ねる参加者たちには成長が見えました。

提案内容を深める
中間発表中
講師・メンターからフィードバックを受ける学生たち

プログラム3日目

最終発表/ふり返り/ 懇親会

引き続き提案内容を固め、最終発表の時間ぎりぎりまで最後の追い込みを行っていました。最終発表では、各チーム緊張しながらも、3日間の思いを込め、受入先企業の方々へプレゼンテーションを行いました。

最終発表の様子
啓林堂書店チームの発表

啓林堂書店が掲げる「すべてのブックライフに寄り添う」ことを軸に、チームは五感に着目し、新規事業『書院 SHOIN』を通じてより多くの読書体験の味わいを深めるための、書院で楽しめるアイテムの提案を行いました。実際のイメージを絵に書いて提案していたり、五感に働きかけるため会場でお香を焚いていたり、印象的なプレゼンテーションを行いました。

梅守本店チームの発表

ヒアリングの際に梅守さんから伺った、「ひとがひとを大切にする社会をつくる」という梅守本店が掲げるミッションから、多様性を大切にしていたチームメンバーたち。梅守第二ビルに入る飲食店に関して、朝・昼・夜に分けたサービスを、留学生、地元の方、観光客など多様なステークホルダーを巻き込む形で提案しました。具体的な数値を用いて提案を行いました。

講評者の声

「実は似たようなアイデアを考えたことがありましたが、ここまで具体的に提案してもらうと、実装までをイメージすることができてありがたかったです。」
「アイデアを絵やイメージを用いて提案発表できているのが良いですね。」
「もっと新しい視点で課題に切り込んでくれてもよかった!でも3日間でよくここまでまとめられたと思います。」
「提案内容に、自分自身が一番ワクワクしていること、やりたいと思えるかということが大事です。その気持ちをこれから大事にしてほしい。」
など、受入先企業やゲストの方から本気の講評をいただきました。

個人の振り返りワーク

チームメンバーの良かった部分をお互いに伝え合うワークを行い、自分の強みや役割の理解を深めることができました。
ひとりひとりが3日間を通した感想をチームメンバーに共有し、メンバーからは「褒めたいこと」「応援したいこと」をポストイットに書き身体に貼り付けていきました。ポジティブなメッセージで身体が埋め尽くされみんなが笑顔になりました。自分自身では気付いていなかった強みに気付ける時間となりました。

その後、全体での振り返りを実施。大きなサークルを作り、一人ひとりが、自分が今感じていること、考えていること、今後挑戦したいことなどを自由に発表しました。
さらに、懇親会では、学生が受入先企業や運営陣に率先して質問する姿が見られ、学生同士でも今後の挑戦や進路を話し合ったり、悩みを相談したりと、3日間を通じて新たな交流が広がっていたことが印象的でした。

お互いのよかったところを振り返り
3日間での変化を、感じるままに発表
参加者・関係者全員での集合写真
懇親会の様子

まとめ

本プログラムは、参加者が実際の事業への企画提案に取り組む中で、チームビルディングや企画立案研修、フィールドワークを経て事業理解を深めることで、起業や地域事業など「しごと」や「働き方」の選択肢の幅を広げました。参加者は大学も専攻も異なり、芸術分野から理系分野まで多様なバックグラウンドを持つ学生が参加していました。考え方が違うことで悩んだり、新しい視点でものごとを考えるようになったり、学校とはまた違った学びが生まれる場となりました。
今回参加した、何かに挑戦したい思いを抱える学生にとっては、奈良の企業に自分ごととして関わったことで、将来への新しい挑戦のきっかけとなったと感じました。参加者には、このプログラムでの出会いと経験を大切に、ひとつ成し遂げた自分の力を信じて、今後もさまざまな分野で活躍していってほしいです。

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